ピル

ピルPill

ピル

ピルは避妊のために開発された薬ですが、女性ホルモンの作用をコントロールし、月経痛をやわらげたり、月経リズムを整えるためにも活用されています。ピルの処方をご希望される方はなんらかの不調を感じている方が多いため、まずは診療を通じてお悩みをきちんとお伺いし、適切な処方を心がけています。

ピルについて

経口避妊薬である低用量ピルは、主に排卵を抑制することにより最も確実に安全に避妊することができます。また低用量ピルの効用は避妊だけでなく月経不順・過多月経(月経量が多い)、月経痛(生理痛)・月経前緊張症(PMS)の緩和、にきびや肌荒れの改善、多毛の改善といった効用を期待することができ、さらに長期間服用することにより子宮体がん、卵巣がん、良性の乳房疾患などの病気を減少させる効果もあります。

ピルを服用することにより不妊になることはなく、また成分が体内に蓄積することもありません。さらに1960年頃に誕生したピルに比べホルモン量が少なく太ったりすることもありません。ただし全く副作用がないわけではなく、服用初期には吐き気、頭痛、乳房がはるといった副作用を認める人もいます。また血栓症が起こることもあるので服用前にはきちんと検査・説明を受けてから服用してください。

低用量ピルを上手に活用すれば、避妊だけでなく日常における仕事や家事の生産性があがり、美肌を手に入れることで心も穏やかに、QOL(Quality of Life)を高めることができます。

避妊用ピル

避妊するためのピルは、

  •  排卵を抑制する
  •  精子が子宮に入りにくくする
  •  着床しにくくする

といった3つの効果で避妊効果を発揮します。避妊目的の低用量ピルを服用する場合は、当院ではまず問診と血圧測定を行います。問診では、今までにかかった病気、喫煙習慣、月経の状態、家族の病歴などを問診表に記入します。ピルはきちんと服用すれば、ほぼ100%避妊することができ、妊娠したくなったら服用をやめればいいという、安全で確実な避妊法です。低用量ピルは、月経の1日目から1日1回1錠を大体同じ時間に服用します。飲み忘れることなくきちんと飲むと、毎月規則的に月経がくるのでいつ月経が来るかわかるようになります。また避妊効果が出るぎりぎりのところまでホルモン量を少なく抑えていくので、毎月の月経量も少なくなります。

喫煙している方へ
喫煙の程度や年齢によりリスクが異なりますが、副作用として血栓症の危険性もありますのでご相談ください。

治療用ピル

避妊以外の低用量ピルの効果として、月経困難症(月経痛)、過多月経(月経量が多い)、月経前緊張症(PMS)などの症状緩和や月経不順の改善効果もあります。また海外では、ニキビの治療薬として10代の人にも使用されており、最近では避妊以外にピルを取り入れている女性が増えています。その他、長期期間服用することにより乳房の良性疾患、子宮体がんや卵巣がんの予防効果も認められています。ピルを服用することにより仕事でもプライベートでも安定した月経を築くことができるので、生活のQOLをアップすることができます。

処方

当院では、避妊用ピル、治療用ピルともに扱っており、数種類のピルの中から患者さんにあったピルを処方しています。処方をご希望な場合はお気軽にご相談ください。

月経移動

旅行や結婚式、また大事な仕事の予定と月経日が重なる場合は月経を移動することができます。ホルモン剤の服用により月経を早めたり、遅らせたりすることができます。

月経を早める方法 月経がきてから1週間以内に受診していただき、月経開始後の1週間前後より約10日間服用します。服用終了後2-3日で月経が始まりますが、もともと月経不順のある人はやや不確実な時もあります。
月経を遅らせる方法 予定月経の5~7日前よりホルモン剤を服用し始め、遅らせたい日程の最終日まで飲み続けます。3週間以上の調節は無理があり、効果も不確実な場合があります。早める方法より確実です。

服用による副作用については、診察時に説明いたします。

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