婦人科で訴えの多いその他の症状
頭痛
頭痛には、頭の片側、もしくは両側が脈をうつような痛みと、肩こり~首筋の痛み、帽子をかぶったような痛みである筋緊張性の頭痛があります。片頭痛は月経やストレスが引き金になり、血管が広がることによりおこります。また更年期には女性ホルモンの分泌が低下して、頭痛が起こることもあります。このように、月経やホルモンに関係する頭痛もあるので、このような頭痛でお悩みの方はぜひ受診してください。
めまい
めまいの原因は様々で、耳や脳の病気によるものや、更年期障害によるもの、心理的なものなどがあります。原因が耳にある場合は「回転性のめまい」とよばれる、視界がぐるぐる回ってみえるめまいや、体がふわふわと浮いたような感じがする「浮遊性のめまい」があります。更年期の症状でもめまいはよく認められる症状ですが、耳鼻科的なめまいや脳神経外科的な原因によるものもありますので、注意が必要です。
不眠症
睡眠の質、および量が不十分な状態が長時間続くことをいいます。タイプ別に分類すると、寝つきが悪くなかなか眠れない「入眠障害」、夜間何度もめが覚めてしまう「中途覚醒」、朝早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」眠りが浅く、朝起きたときにぐっすり眠った気がしない「熟眠障害」に分類されます。仕事や対人関係、家庭間の問題、疲労やストレスなどが原因となる場合や、生活習慣病、神経疾患、脳神経疾患、過度のアルコール摂取などが原因となります。特に40代以降の女性はストレスが多く、注意が必要です。
頻尿・尿漏れ
頻尿とは、日中8回以上、夜間に2回以上の排尿があることをいいます。原因はさまざまですが、代表的な病気に「過活動膀胱」や「腹圧性尿失禁」という疾患があります。過活動膀胱の症状には頻尿の他に、突然強い尿意が起こり我慢するのが難しい「尿意切迫感」という症状や、尿意を感じると我慢できずにトイレにいくまでに尿が漏れてしまう「切迫性尿失禁」とよばれる症状があります。治療には骨盤底筋を強くする骨盤底体操や薬物療法があります。また腹圧性尿失禁の症状は頻尿の他に、咳やくしゃみなどおなかに圧力がかかり尿が漏れてしまう症状があります。治療は骨盤底体操や薬物治療があります。原因は妊娠・出産、女性ホルモンの減少があります。診察では問診で症状の確認を行い、血液検査で腎機能の状態を調べがん検診を行いがんの有無を調べます。尿をする回数が多い人、就寝中に2回以上トイレに行く、急に尿がしたくなる、尿が漏れるなどの症状がある方はぜひ受診してください。
肩こり・腰痛
筋肉の疲労や緊張からくる肩こりや、五十肩といわれている肩関節が炎症を起こして痛くなるものまで原因は様々ですが、強い痛みが長く続く場合は受診が必要です。また腰痛の原因として、坐骨神経痛とよばれる坐骨神経が、腰のあたりで圧迫されておこる痛みがあります。婦人科的には卵巣腫瘍や子宮筋腫が原因で腰痛がおこることもあります。普段から適切な運動を続けることである程度は予防できますが症状が長引く場合は一度婦人科を受診してください。
メタボリック症候群
メタボリック症候群とは、内臓に脂肪が蓄積して耐糖能の異常、脂質異常症、高血圧を認め、動脈硬化による病気が発症しやすくなります。治療は、まず体重を5%ほど減らし、適切な食事療法と効果的な運動をすることです。明らかな高血圧、糖尿病、脂質異常症のある方は、禁煙、体重管理、食事療法、運動療法などの生活習慣を変えていくことが必要です。特に更年期には、エストロゲンの低下や精神的ストレス、運動不足、過食などにより内臓に脂肪が蓄積しやすく、肥満になりやすくなります。高脂肪食を避ける、飲酒や喫煙を控えるなどの生活習慣見直しや、適度な運動などに気を付けてください。
ロコモティブシンドローム
加齢とともに筋力・筋量が低下して身体機能が低下していく状態をいいます。婦人科的には、更年期以降の骨粗鬆症によるものもあります。対処法としては、食事と運動が重要にあります。タンパク質の摂取、ビタミンDの摂取に心掛けてください。ご希望の方は当クリニックのサプリメント外来にて処方いたします。
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